幼児から大人まで、楽しくお金を学んで夢を叶える!
こどものお金先生 田浦まみ です。
【簡単なプロフィール】
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
親子で参加できる、子どものためのお金のセミナーを開催。
「楽しみながら学ぶ」をモットーに、はじめてのお小遣い~実践的な投資に至るまで指導。
プライベートでは4歳男の子のママ。
元銀行員 → 東京キッズマネースクールうちゅう校 代表講師
皆さんは、お子さんの前で「うちはお金ないから」というような発言をしたことはないでしょうか?
お子さんが物を欲しがったり、やりたいことがあるとき、断り文句としてつい「お金がないからダメ」と言ってしまいがちですよね。
「お金がない」と言う瞬間、親としてどのように伝えるかは子供のお金に対する理解や価値観に大きな影響を与えます。
今回は『子どもに「お金ない」と言うときのポイント3選』をご紹介します。
ポイント①言い方に気を付ける
親の「お金がない」という言葉を受けた子どもは、将来的な不安感を感じる可能性があります。
「進学しない方がいいのかも…」「もっとお金持ちの家に生まれたかった」そんなふうに感じてしまうお子さんは少なくありません。
子どもに不安を感じさせないために、適切な説明や安心感を提供することが重要です。
具体的には、次のように伝え方を工夫する必要があります。
・『そのおもちゃかっこいいから欲しくなっちゃうよね。でも今日はおもちゃを買うためのお金は持ってないんだ』
・『お金がないから今週末は外食できないけど、一緒におうちでクッキングしてみるのはどうかな?新しいレシピを一緒にたくさん試してみようよ』
このように、否定的ではなくポジティブで理解しやすい表現を心がけることが大切です。
ポイント②親のお金の考え方を伝える
子どもは「お金がない」という言葉を、素直にそのまま表面的にとらえてしまいます。
しかし親の心情を紐解いてみると、普段から子どもの生活のため支出を負担していたり、将来のために備えているお金をやりくりしている、だからこそ「”自由な”お金がない」と言ったほうがしっくりくるのではないでしょうか。
そういった親心は「お金がない」の一言では、子どもに十分伝わらないものです。
そこで、具体的な理由や将来への備えについてもわかりやすく説明することが必要です。
・『高価なものを買うより、毎年家族みんなで旅行にいくことを大事にしているんだよ』
・『将来、君が本当にやりたいと思ったことを実現してほしいから、計画的に貯めているよ』
・『病気やケガで働けなくなっても家族が困らないように手元にお金を備えているんだ』
お金の使い方は十人十色、家庭によってお金の考え方は様々です。
ご自身のお金の考え方に誇りをもって、親の価値観を子どもに伝えましょう。
繰り返しと伝えていくことで、子ども自身が、他人と比較せず自分の物差しで必要かどうかを考えれるようになります。
親が自分で考えて行動していることを示すことで、子どもが安心して親を信頼することができます。
ポイント③ポジティブな解決策を考える
お金がないときに支出を抑える方法として「節約」が挙げられます。
節約というと「ケチくさい」と思われるかもしれませんが、お金は限りあるものである以上、賢く使うことが誰にでも求められます。
せっかくなら節約も「子ども達と一緒になってポジティブな解決策を考える」という教育の一環にしてしまうのはどうでしょうか。
・『家族全員で協力してお金を節約することができたら、その分で何か楽しいこともできるよね』
・『お金をかけずにできる過ごし方って何があるかな?新しい楽しみを見つけるチャンスだ』
・『今月はちょっと予算がピンチだけど、一緒に効率的にお金を使う練習だよ。どうやったら節約できるか考えてみよう』
このようにして、「お金がない」という状況を通じて予算管理や賢い使い方の大切さを理解させ、やりくり上手に育てていきましょう。
子どもも家族の立派な一員として認めてあげることで、自己肯定感の向上につながります。
ただし、節約を強制的にしてしまうと、子供が不安や制約に縛られることがありますので、バランスを保つことが重要であることはご承知おきください。
おまけ:私の体験談
今回なぜこの記事を書こうと思ったのかと言うと、私自身が親から「うちは貧乏だからお金ないよ」と言われて育ったからです。
塾や通信教育をやりたいといっても「うちにはお金ないから」「必要ないよ」と毎回言われました。
私は大学には進学せずに就職したのですが、その理由の一つが「親にお金の苦労をさせてしまうから」というものです。(親にそれを伝えたことはないです)
思い返してみると、親に気をつかって言えないことがそれなりにあったなあ、と。
私も子を産んで親となった今、自分が言われてきた「お金ない」を我が子にも言っていいものかと考えた時、私は言いたくないと思いました。
自分の子には、私と同じ思いはさせたくない。
そんなことを思ってこの記事を書きました。
まとめ
「お金がない」という発言は、子供に現実的な金銭感覚や価値観を教える機会となります。
十分な説明と安心感を与え、前向きなアプローチを心がけることが大切です。
子ども達がネガティブにならないように、「上手なお金とのつきあい方」をより一層深めていきましょう!
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