幼児から大人まで、楽しくお金を学んで夢を叶える!
こどものお金先生 田浦まみ です。
【簡単なプロフィール】
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
親子で参加できる、子どものためのお金のセミナーを開催。
「楽しみながら学ぶ」をモットーに、はじめてのお小遣い~実践的な投資に至るまで指導。
プライベートでは4歳男の子のママ。
元銀行員 → 東京キッズマネースクールうちゅう校 代表講師
子どもにお金の重要性や使い方を教えるのは、一般的には難しいと思われがちです。
しかし実は身近な遊びの中にも教育の機会があります。
なかでも一番のおすすめは「ごっこ遊び」です。
「え?どうしてごっこ遊びがお金の教育になるの?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
今回は「子どもがお金に強くなる、ワンランク上のごっこ遊び」についてお伝えします。
ごっこ遊びがお金の教育にピッタリな理由
なぜごっこ遊びがお金の教育になるかというと、ごっこ遊びは大人のマネをする遊びであり、経済活動に絡めやすいからです。
子どもたちは自然にお金の価値や使い方を学び、マネーリテラシーを向上させることができます。
例えば、お店屋さんごっこでは商品の価値や、お金のやり取りに関する基本的な知識を身につけることができます。
その結果、責任ある消費者になるための基礎ができ、将来の経済的自立につながります。
また、役を演じることで人とのコミュニケーションの練習にもなります。
表現力や協調性、問題解決能力など、実に多くの能力を磨く機会となります。
遊びの中で自然と社会的なスキルが身につくのが「ごっこ遊び」です。
「ごっこ遊び」の準備
ごっこ遊びをするにあたり事前に準備しておきたいのは「お金」です。
お金はおもちゃのお金でもリアルマネーでもいいので、親御さんの一番負担のない方法でご用意ください。
おもちゃのお金は100円ショップで手に入ります。
また、書店で販売されているお金ドリルや絵本、ボードゲームにも模擬貨幣の付録がついてきますので、そちらを利用するのもおすすめです。
手作りでも、もちろん大丈夫です。
用意したお金はお財布(ポーチや折り紙で作った小袋などなんでもOK)に入れてごっこ遊びを楽しみましょう。
なお、お金を使い慣れているお子さんであれば電子マネー(カード、QR決済)のおもちゃなど使っても良いのですが、まだお金の経験が少ないお子さんであれば、まずは貨幣に触れさせてあげるのがベターです。
↑ゲームができちゃう絵本に模擬貨幣が付録でついてました。ちなみに、このゲームの中のすごろくに私の息子がハマりました。
「ごっこ遊び」の具体例
それでは、どのように「ごっこ遊び」をすると教育効果が高まるのか、具体的な例とやり方を見ていきます。
お店屋さんごっこ
子どもがお店屋さん役、親がお客さん役になって遊びます。
①お店を決める
- なんのお店にするかは子どもに決めてもらいましょう
- おもちゃ、文房具、八百屋、本...家にあるもので十分です
②値札をつける
- 子どもに値段を考えてもらい、値札を作ります。コピー用紙を小さく切った紙でOK
- はじめは現実離れした金額でも大丈夫。徐々に金銭感覚を養いましょう
- 数字を書く練習になります。お子さんの発達に合わせて無理のない範囲でできるよう、サポートしてあげましょう
③品物を並べる
- 「どんな風に並べたら売れるかな?」など声掛けをしてあげます
- 絵や文字を書くことが好きなお子さんであれば、お店の看板を作って飾るのも盛り上がります
④お店屋さんスタート
- 「元気なお店に行きたいな」「なんて言ったらお客さん来るかな?」など声掛けをし、買い物を進めていきます
- 実際のお店をイメージしてコミュニケーションを楽しみましょう
- 子どもが考えた値段があまりにも高すぎる場合は値段交渉してください
- お金を支払うときは、一緒に貨幣を数えたり、間違いないかを子どもにチェックしてもらいます
- できるお子さんはお釣りの計算にチャレンジ。幼児はそもそも「お釣り」の概念がわかっていませんので、「100円で80円の品物を買ったから20円のお釣りだね」と話してあげるだけで十分です
- 買い物したら、お店の人もお客さんも「ありがとう」を言いましょう。大切です
【アレンジ】
もし3人以上いれば(例えばママ・パパ・子ども)、ママが店長、子どもが店員(アルバイト)、パパがお客さんになって、ママ店長はこどもアルバイトにお給料をあげても面白いかも。
※ちなみにこの記事の最後に、私が4歳の息子とやった「クオリティにこだわらないお店屋さんごっこ」をしたときの動画を乗せていますので、参考にしていただければ幸いです。
お買い物ごっこ
先のお店屋さんごっこの反対が「お買い物ごっこ」です。単純にお店屋さんごっこの役割を交代するだけでもいいのですが、子どもがお客さんのときは「おつかい」の要素をプラスしてみましょう。
例:カレーを作ろうチャレンジ
①お店屋さんごっこの要領でスーパーを一緒に準備する
- 品物はおままごとの野菜、自分で描いた絵、フリー素材を印刷したものなどなんでもOK
- 商品の値段を決めておきます
②お買い物メモを作る&予算をたてる
- カレーには何が入っているかな?考えてみよう
- いくらあれば買えるかな?お財布にいくら入れていこうか?
④買い物に行く
- 必要なものを買えるかな?
- 予算内で買えるかな?
- おつりはもらったかな?
↑赤ちゃんの頃に買って何かとよく遊んでいたおままごとセット。一回買っておくと何かと遊びのバリエーションが増えてオススメです。
電車ごっこ
お客さん役と駅員さん役に分かれて遊びます。
始める前に、切符かICカードを子どもと一緒に作りましょう。画用紙でもコピー用紙でもなんでもOKです。
工作が好きなご家庭は段ボールで電車を作ってもいいですし、手間をかけたくない場合は紐を輪っかにするだけでも十分です。
準備ができたら、お金で切符かICカードをチャージして、改札を通る真似をしてから電車ごっこを楽しみましょう。
目的地が遠くなるほど乗車料金が高くなることを教えてあげるといいですね。
↑広げると電車の形になって、中に入って遊べる絵本。ごっこ遊びと物語どちらも楽しめる。
お医者さんごっこ
お子さんのお気に入りのぬいぐるみをお世話してあげましょう。
「お熱がでちゃったから病院に連れて行ってあげよう」と言い、お医者さんと患者さん役に分かれます。
「診察が終わったらお金を払おうね」と会計もします。その際、保険証があると医療費が安くなることも教えてあげるといいですね。
簡単でいいので国民健康保険の仕組みも話してあげるといいと思います。(診察代や薬代を払えるよう、国民みんながお金を出しあって助けあっているということ)
赤ちゃんからOK!貯金箱ごっこ
貯金箱にお金を入れるのって楽しいですよね(私だけ?)
子どもと一緒に貯金ごっこするのはいかかでしょうか?
やり方は簡単、貯金箱にお金を入れるだけ(笑)
赤ちゃんは誤飲しない大きさのコインやチップなどのおもちゃを使いましょう。
貯金箱はタッパーに穴をあけたもので大丈夫です。いわゆる「ポットン落とし」ですね。
幼児以降は透明の貯金箱で中が見えるのを楽しんだり、牛乳パックや空き箱を使ってオリジナル貯金箱を作るのもいいですね。
手指の巧緻性(こうちせい)が高まりますし、小さい頃からお金を扱うポジティブな経験が大事です。
まとめ:「ごっこ遊び」が最強
ちょっとした工夫でいつものごっこ遊びがお金の学びに役立ちます。
ごっこ遊びを通じたマネー教育は、子どもたちがマネーリテラシーを身につけるだけでなく、チームワークやコミュニケーション能力の向上にも貢献します。
子どもたちが将来の成功に向けて準備をするために、積極的にごっこ遊びを取り入れてみてください。
おまけ:でも「ごっこ遊び」って面倒くさい
実は、私めちゃくちゃズボラなんですよね。
ごっこ遊びが教育にいいのは重々承知してて息子のためにやってあげたいんだけど、準備とか片付けが大変そうだから、余裕のあるときやろう…と思って2年くらい経過しました(笑)
それで先日息子が風邪をひいて家の中で遊ぼうとなったとき、今しかない!と思いようやく一念発起してお店屋さんごっこをやりました。
でもやっぱり準備が面倒だから、なるべく簡素に、なるべく息子をうまく誘導して準備し(てもらい)ました。
そのときのお店屋さんごっこの様子がコチラ↓
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もうね、値札とか看板とかほんとにただの紙切れ(笑)
クオリティは散々だったけど、息子が「やってみる!」って言って色々挑戦してた姿が見れて成長を感じました。
すごく楽しかったし、息子も「いっぱい遊べたね」って満足そうだったから、やってよかった~!と思いました。
子どもの遊びに付きあうのって正直しんどい時もあるし、できないことを無理にやる必要は全くないと思います。
苦手なことは人を頼ったり、適度に手を抜いてやっていくのがいいんじゃないかなと思ってます。
今回紹介したごっこ遊びも、準備せずに楽にできたら嬉しいですよね。
そんな方のお役に立てるのが、筆者が講師を務めるキッズマネースクールです。
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