よかれと思って逆効果?子どものお金教育で親がついやりがちなNG行動10選

「子どものお金教育って、これで合っているのかな…」
おこづかいやお金の使い方で迷うママは多いですよね。

実は、お金の知識が足りないことよりも、「よかれと思って」やっている関わり方が、知らないうちに子どもの考える力判断力にブレーキをかけてしまうことがあります。

この記事では、子育て中の親がついやりがちな行動や、実際によく検索されている悩み(おこづかい・買い物・貯金・声かけ)をもとに、子どものお金教育でよくあるNG例と、見方を少し変えるヒントをまとめました。

「これ、やってたかも…」と思っても大丈夫。
気づけた今が、見直すタイミングです。ここから、少しずつ整えていきましょう。

NG① 親が「正解」決めてしまう

「え、それ買うの?」「同じようなの、もう持ってない?」

子どもが何かを買おうとしたとき、つい口を出してしまうことはありませんか。

もちろん、親としての価値観があるのは自然なことです。
でも、最初から「正解」を親が決めてしまうと、子どもは考える前に判断を委ねるようになります。

お金教育で大切なのは、なぜそれを選んだのか、そして使ったあとどう感じたのかを、自分で考え振り返る経験です。

口出ししたくなる気持ちをグッと抑えて、「どうしてそれがいいと思ったの?」と問いかけるだけでも、子どもの思考は動き始めます。

NG② 失敗をすぐに取り戻そうとする

「やっぱりやめておけばよかったね」「ほら、だから言ったのに」

こんな言葉、悪気なく出てしまいがちです。

でも、お金の使い方において小さな失敗は、次につながる大きな学びのチャンス

ここでネガティブな受け止め方が続くと、子どもは少しずつ「失敗しない選択」を優先するようになってしまうことがあります。

本当は考える途中にあるはずなのに、「間違えたら責められるかも」「失敗しないように、最初から選ばない方がいい」そんな気持ちが先に立ってしまうことも。

すぐにフォローしすぎると、失敗の原因を考えたり、次はどうするか考えたりする機会を奪ってしまいます。

たとえば、100円のおもちゃをすぐ壊して後悔したとき。
「次買うときはどうしたらいいかな?」と聞くだけで、子どもは自分で考え始めます。

困らない程度の失敗なら、あえて見守る。
「次はどうする?」と一緒に振り返ることが、失敗を怖がらずに考えられる力につながります。

NG③「足りない」と言われたら、すぐ追加であげる

「おこづかい足りなくなっちゃった…」

そう言われると、つい「じゃあ今回だけね」と渡してしまうこと、ありませんか。

でもこれを繰り返すと、子どもは「お金は困ったら出てくるもの」と学んでしまいます。

足りなくなったときこそ、お金には限りがあることを学ぶチャンス。

「どうして足りなくなったと思う?」「次のおこづかいまで、どうやって過ごす?」

そんな声掛けが、困った経験を「考える力」に変えてくれます。

ちなみに、おこづかいの金額設定に迷っている方は 【おこづかいの金額、どうする?】の記事も参考にしてみてください。 「足りない」が起きにくい、ちょうどいい設定のヒントがあります。

NG④「今度ね」「また今度」を繰り返す

「買って買って!」と言われたとき、つい曖昧に「今度ね」と答えてしまうこと、ありますよね。

でもこれを繰り返すと、子どもは「粘れば買ってもらえるかも」と学習してしまいます。

また、何度も「今度ね」を繰り返していると、子どもが「約束を守ってもらえない」と感じてしまうこともあります。

大事なのは、親の答えをはっきりさせること。

買わないと決めているなら、曖昧に期待を持たせず「今日は買わないよ」と伝える。条件があるなら、「誕生日まで貯めたら、一緒に選ぼうね」と先を示す。

先延ばしにするより、YesかNo、もしくは条件を明確にした方が、子どもも状況を理解しやすく、気持ちの切り替えが早くなります。

「買って」攻撃への具体的な対応については、 【子どもに買って!と言われたら】の記事でより詳しく解説しています。

NG⑤「これ○○円もするんだよ!」と値段だけで判断させる

買い物をしていると、「これ高いな」「こっちの方が安いよ」と、つい口に出してしまうこと、ありませんか。

節約したい気持ちや、ムダ遣いしてほしくない思いから、つい出てしまう言葉かもしれません。

これを繰り返すと、子どもの中で「高い=ダメ」「安い=正解」という、値段だけの判断が身についてしまいがちです。

でも大切なのは、値段ではなくそのお金を使うだけの価値があるかどうか。

たとえば、こんな言い換えがおすすめです。

「これ、どれくらい使いそう?」「今の自分に本当に必要かな?」

値段ではなく、「使い道」や「自分に合っているか」を考えるきっかけを渡すことで、子どもは少しずつ、自分なりの判断軸を持てるようになります。

もうひとつ大切なのは、親が選んだ理由をさりげなく伝えること。

「毎日使うから、少し高くても長く使える方をママは選んだよ」「こっちは安いけど、すぐ壊れそうだったからやめたよ」

親の判断を押しつける必要はありません。考え方を「見せる」だけで十分。

日常の買い物そのものが、子どもにとっての学びの場になっていきます。

NG⑥ 親の不安をそのまま言葉にする

「そんな使い方してたら、お金なくなるよ」
「うちは余裕がないんだから」

これは、親の正直な気持ちでもあります。

でもこの言葉は、子どもに「自分が使うと家が困るんだ」という責任を背負わせてしまうことがあります。

伝えたいのは、不安ではなく、「限りがあること」「だから考えて使うこと」。

親の感情は親のものとして整理し、子どもには考え方だけを渡す意識が大切です。

「お金ない」という言葉の影響については、【子どもに「お金ない」っていうのはNG?】でも詳しく触れています。

NG⑦ 比較でコントロールしようとする

「○○ちゃんはもっと上手に使ってるよ」
「お兄ちゃんはそんなことしなかった」

兄弟やまわりの子と比べてしまうのは、ちゃんと育ってほしいと思うからこそ、つい出てしまう言葉ですよね。

他人との比較は、一時的には効くかもしれません。

でも長期的には、自分で判断しない、他人基準で動く、「どうせ自分は…」と感じやすくなる、そんな癖がつきやすくなります。

お金の使い方に正解はありません。比べるなら、過去の自分

「前にやったときと比べて、どうだった?」
「やってみて、どんな気持ちになった?」

こんな声かけが、「自分で考えて決めていいんだ」という感覚と、判断力を育てていきます。

NG⑧「貯金しなさい」と強制する

子どもの頃から貯金の習慣があると、大人になってから本当に役立ちます。

だからつい、「おこづかいをもらったら、半分は貯金しなさい」と言いたくなる気持ち、よくわかります。

でも、貯金が「言われたからやるもの」になってしまうと、子どもは自分で目的を考える機会を失いやすくなります。

大切なのは、「何のために貯めるのか」を、子ども自身が決めること。

「これが欲しいから、少しずつ貯める」
「旅行のときに使いたいから残しておく」

こうした自分で決めた理由のある貯金は、無理なく続きます。

貯金額を決めるよりも、「どう使いたい?」「何のために残す?」そんな会話から始めてみるのがおすすめです。

NG⑨ ごほうびとして「お金」を使いすぎる

「お手伝いしたら100円あげる」
「テストでいい点を取ったらおこづかいアップ」

こんな声かけをしてしまうこと、ありますよね。

お金は本来、誰かの役に立ったり、価値を届けた結果として手にするものです。

だから、家族の中での役割や、子ども自身の成長までをすべて「お金との交換」にしてしまうと、「もらえないなら、やらなくてもいいかな…」そんな考えにつながってしまうこともあります。

お手伝いは、家族の一員としての役割。
勉強や挑戦は、自分の力を伸ばすためのもの。

ここは、お金とは少し距離を置いて伝えていきたいところです。

一方で、「いつもより難しいことに挑戦した」「自分で決めた目標を、最後までやり切った」そんな特別ながんばりをねぎらうこと自体は、とても大切。

そのときのご褒美は、必ずしもお金である必要はありません。

一緒に好きなことをする時間だったり、「ここまで頑張ったね」と気持ちを言葉にして伝えたり。
思い出に残る体験を用意するのも、立派なご褒美になります。

お金を渡すかどうかよりも大切なのは、「何をがんばったのか」「どうしてねぎらうのか」を親子で共有すること。

この線引きを意識することで、お金の価値も、がんばる意味も、どちらもブレにくくなります。

NG⑩ 兄弟姉妹で「平等」にこだわりすぎる

「不公平にならないように、全員同じ額にしている」

兄弟姉妹がいると、どちらかが損した気持ちにならないようにと、平等を意識してしまいますよね。

親としては、とても自然な考え方です。

でも、お金教育で大切なのは、金額をそろえることよりも、その子に合った学びがあるかどうか

年齢も、興味も、使い道も違えば、同じ金額でも、学べることは変わってきます。

たとえば、「あなたは今、こういう使い方を練習する時期だから」「お兄ちゃんは、もう少し先のことを考る練習をしているんだよ」

そんなふうに理由を添えて伝えるだけで、子どもは「えこひいき」ではなく、「自分に必要な学びなんだ」と受け取りやすくなります。

「平等」にすることより、それぞれに合った関わり方をすること。

そこを意識できるだけで、兄弟姉妹それぞれのお金との向き合い方は、無理なく育っていきます。

まとめ|NGに気づけた時点で、もう大丈夫

ここまで読んで「やってたかも…」と思った項目があっても、心配しすぎなくて大丈夫です。

NGに気づけるということは、子どものことを真剣に考えている証拠だから。

完璧なお金教育は必要ありません。

大切なのは、子どもが考える余白を残すこと、そして失敗を学びに変えること。

少しずつ関わり方を整えていけば、それで十分です。

次の記事では、新生活という具体的な場面を通して、子どもがお金の使い方を学ぶポイントを見ていきます。

「どう任せる?どこまで口を出す?」そんな迷いを、もう少しラクにしていきましょう。

この記事で紹介したNGを避けながら、 具体的にどう実践していくかは、以下の関連記事も参考にしてみてくださいね。