おこづかいを始めることは決めたけれど、「どうやって渡すのがいいんだろう?」と悩んでいませんか?
- 毎月決まった金額?
- お手伝いをしたら渡す?
- 必要な時だけ?
周りの家庭はどうしてるか気になりますよね。
結論から言うと、 正解はひとつではありません。
大切なのは「家庭の価値観」と「何を育てたいか」です。
この記事では、親子マネー教室で出会ったママたちの声と、4歳から始めた我が家の体験をもとに、あなたの家に合う方法を一緒に見つけていきます。
おこづかいの渡し方は4種類
おこづかいの渡し方は、大きく分けて4つのパターンがあります。
- 定額制:毎月(毎週)決まった金額を渡す
- 報酬制:お手伝いや家の仕事をしたら渡す
- 都度制:必要な時に必要な分だけ渡す
- ハイブリッド制:上記を組み合わせる
それぞれに、良さと注意点があります。
次は、あなたの家庭にどれが合いそうか、簡単にチェックしてみましょう。
まず30秒診断|あなたの家庭に合うのはどれ?
詳しい説明の前に、簡単な質問で考えてみます。
Q1. お手伝いについてどう考える?
- A. 家族として当たり前、報酬はいらない → 定額制 or ハイブリッド(定額ベース)
- B. 働いて稼ぐ経験をさせたい → 報酬制 or ハイブリッド(報酬ベース)
Q2. 何を一番重視したい?
- A. 計画的に使う力 → 定額制
- B. 働く経験 → 報酬制
- C. バランスよく → ハイブリッド制
Q3. 親の管理負担は?
- A. シンプルが一番 → 定額制 or 報酬制
- B. 少し複雑でもOK → ハイブリッド制
診断結果が出ましたか? では、それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
1. 定額制|毎月決まった金額を渡す
【マネー教育的おすすめ度:★☆☆】
「毎月◯日に××円」と決めて渡す方法です。
メリット
- 毎月決まった金額が手に入るので、計画的に使う練習ができる
- お金のやりくりを考える力が育つ
- 親子ともに管理がシンプル
デメリット
- 何もせずにお金が入るため、大切さを感じにくい
- 「稼ぐ」という感覚が育ちにくい
- 「もらえて当たり前」になりやすい
こんな家庭に向いている
- お金の管理能力を優先して育てたい
- お手伝いは家族として当たり前だと考えている
- できるだけシンプルに続けたい
注意点
定額制だけだと「お金はもらえて当然のもの」になりやすいです。
大人になると、お金は「働いて得るもの」。 その感覚に触れる機会が少し減ってしまいます。
定額制を取り入れる場合は、後で紹介する他の方法と組み合わせて使うのがおすすめです。
2. 報酬制|お仕事をしたら渡す
【マネー教育的おすすめ度:★★☆】
「お仕事をしたら××円」と決めて渡す方法です。
メリット
- がんばった分が形になることで、お金を大切にする気持ちが育ちやすい
- 自分の役割がはっきりし、責任感が身につく
- 「働いてお金を得る」という社会の基本を体験できる
- 家事を自分ごととして考えるようになり、将来の自立につながる
デメリット
- 報酬がないと行動しにくくなる可能性がある
- 「これはおこづかいになる?」と聞く場面が増えることがある
- 「お手伝いは自然にやるもの」と考えている家庭とは相性がよくない場合がある
こんな家庭に向いている
- 働いて稼ぐ経験を重視したい
- 責任感を育てたい
- 家事を子どもに任せる準備ができている
おすすめのやり方|「お手伝い」ではなく「家の仕事」
単なる「親の手伝い」でおこづかいを渡すよりも、良い方法があります。
子どもに「任せる仕事」をつくることです。
親が決めるのではなく、子どもと話し合って本人が選んだ仕事を任せ、おこづかい(報酬)を渡します。
- お風呂掃除
- ゴミ出し
- お皿洗い
- 植物の水やり
- 洗濯物たたみ
我が家では、週に1回のお風呂掃除を任せています。
最初は水浸しで時間もかかりましたが、今では「今日やったよ!」と誇らしげ。
この「自分の仕事」という感覚こそ、報酬制の一番の価値だと感じています。
報酬がないと何もしない子にならない?
よくある心配ですが、ポイントは1つ。
「おこづかいがもらえる仕事」と「当たり前にやること」を分けることです。
- おこづかい対象:お風呂掃除、ゴミ出しなど
- 当たり前のこと:自分の部屋の片付け、食器運びなど
この区別を続けることで、「全部に報酬が必要」にはなりません。
3. 都度制|必要な時に必要な分だけ
【マネー教育的おすすめ度:★★☆】
欲しいものがある時に、「何にいくら必要なのか」「どうしてそれが必要なのか」を子どもに説明してもらい、納得できたら渡す方法です。
※自分の考えを言葉で説明できる年齢になってから、効果を発揮しやすい方法です。
メリット
- 説明する力・伝える力が育つ
- 本当に必要かを考える習慣がつく
- 親子の会話が増える
- 衝動買いを立ち止まる練習になる
デメリット
- 貯める・計画する経験が弱くなりやすい
- 幼児や小学校低学年には難しい
- 渡す基準があいまいになりがち
こんな家庭に向いている
- 親子でじっくり話し合う時間を大切にしたい
- 子どもの説明力・思考力を伸ばしたい
- 必要なもの・欲しいものを区別する練習をさせたい
- 自分の気持ちや理由を、ある程度説明できるお子さん(小学校中学年以上が目安)
注意点
都度制は「説明して→納得して→渡す」という流れになるため、考える力が育ってからの方がうまくいきやすいです。
4. ハイブリッド制|いいとこ取り
【マネー教育的おすすめ度:★★★】
複数の方法を組み合わせるやり方です。
例① 定額制 + 報酬制
「ベースは週200円、お仕事で+100円」
→ 安定した収入と、働いて稼ぐ経験の両方が得られる
例② 報酬制 + 貯金ルール
「お仕事で稼いだお金のうち、20%は貯金」
→ 稼ぐ経験と、計画的に貯める習慣の両方が育つ
例③ 定額制 + 値上げ交渉
「基本は月500円。もっと欲しい時は、理由を説明してプレゼン」
→ 安定収入と、交渉力の両方を育てられる
メリット
- それぞれの良さを組み合わせられる
- 家庭の状況に合わせてアレンジできる
- 子どもの成長に合わせて調整しやすい
デメリット
- ルールが少し複雑
- 親の管理が少し大変
我が家の例
我が家では、こんな組み合わせにしています。
- ベース:週300円(定額制)
- 追加:お風呂掃除で+50円(報酬制)
- ルール:50円は貯金
最初は報酬制だけで始めましたが、モチベーションが下がった時期がありました。
そこで、ベースの金額を決めて、頑張れば増やせる形にしたら、安心感とやる気の両方が出てきました。
育てたい力から考える|方法はひとつじゃない
ここまで4つの渡し方を見てきましたが、いちばん大切なことをお伝えします。
おこづかいの渡し方に「正解の型」はありません。
「考える力」も、「説明する力」も、渡し方そのものより親子の関わり方しだいでどのやり方でも十分に伸ばしていけるものです。
- ▶おこづかいを報酬制にして、買ったあとに「これ買ったんだね。どこがいいと思ったの?」とミニ発表タイムをつくる
- ▶おこづかいを定額制にして、「もう少し金額を増やして欲しいなら、理由を3つ教えて」と親子会議にする
このように、育てたい力を意識した声かけやルールの工夫があれば、どの方法でも学びは深められます。
まとめ|家庭ごとの最適解でいい
おこづかいの渡し方に、ひとつの正解はありません。
- 働いて稼ぐ経験を重視するなら → 報酬制
- 計画的に使う力を重視するなら → 定額制
- バランスよく育てたいなら → ハイブリッド制
まずは小さく始めて、1ヶ月やってみて、合わなければ変える。
途中で直す前提で大丈夫です。子どもの年齢や性格、家庭の余裕によって、最適解は変わっていきます。
大切なのは、正解探しより「わが家に合う形」を一緒につくること。
焦らず、比べすぎず、今の家庭に合う方法から始めてみてくださいね。
