お金の話は、「まだ早いかな」「どう伝えたらいいかわからない」と感じて、つい後回しにしてしまいがちです。
特に子ども相手だと、こんな不安を抱える親御さんも多いのではないでしょうか。
- ・間違った考え方を持たせたくない
- ・自分自身も正解がわからない
- ・周りと比べて不安になる
この記事では、実際に4歳からおこづかい制度を始めた我が家の経験を交えながら、子どもにお金の話をいつから、どのように伝えればいいのかをお伝えします。
お金の話に「正解の年齢」はある?
結論から言うと、子どもにお金の話を始めるのに「この年齢から」という絶対的な正解はありません。
大切なのは年齢ではなく、日常の中でどう関わるかです。
買い物のときやお金を支払う場面など、生活の中には自然にお金の話ができる機会がたくさんあります。
目安として考えたい年齢別アプローチ
とはいえ、実践的な目安があると動きやすいですよね。
2〜3歳頃:お金が「物と交換できるもの」という概念を理解し始める時期。レジでの支払いを一緒に見る、100円玉を触らせてみるなど、五感で感じる体験を。
4〜5歳頃: 簡単なお手伝いとお小遣いを結びつけたり、欲しいものを選ぶ練習を始めたりする時期。100円ショップでの買い物体験などが効果的です。
小学校以降: 貯金や計画的な使い方、限られた予算内でのやりくりなど、少し先を見据えた金銭感覚を育てる時期です。
※もっと早い時期から始めたい方は、[0歳からできるお金の教育]の記事もご覧ください。
3〜5歳は「教える」より「見せる」が効果的
幼い時期に大切なのは、お金の仕組みを詳しく説明することではありません。
親の行動を通して、こんなことを自然に感じてもらうだけで十分です。
- ・お金はどこから出てくるのか(お財布、カード、働いて得るもの)
- ・使えば減るんだという感覚
- ・欲しいものを選ぶときの考え方
実践例:スーパーでの会話

たとえば、スーパーで子どもが「このお菓子買って!」と言ったとき。
「お金がないからダメ」とだけ言う
→この伝え方だと、子どもは「お金がない=悪いこと」「お金の話はしてはいけないもの」と受け取ってしまうことがあります。
「今日は買い物に3000円持ってきたの。もうすでに2700円使ってるから、あと300円しかないんだ。このお菓子は200円だから買えるけど、そうすると○○(必要なもの)が買えなくなっちゃう。どうする?」
ここで大切なのは、買っていい・ダメを親が即決しないことです。
子どもに選択肢を渡すだけで、「限りがある中で選ぶ」という感覚が自然に育っていきます。
難しい言葉や専門的な説明は必要ありません。
【実体験】4歳からのおこづかい制度
我が家では、息子が4歳になったタイミングでおこづかい制度を始めました。
我が家のルール:
- ・お仕事1回やったら50円
- ・もらったお金は「自分のため・人のため・貯める」に分ける
- ・使い道は基本的に自由(おもちゃ、お菓子など)
息子は100円ショップが好きだったので、貯まったお金を持ってお菓子を買いに行ったりしていました。
【4歳息子との実際の会話】
子ども:「このおかしほしい!」
私: 「いいね。3個で100円って書いてあるね。」
子ども: 「これもほしい!」
私: 「こっちは4個で100円だって。お財布にいくら入ってるの?」
子ども: 「いっぱいあるよ!」(1円玉とか5円玉ばっかりで明らかに足りない。笑)
私: 「一緒に数えてみようか。…170円くらいだね。全部買うにはもう一回お仕事しないとね」
子ども: 「うーん。じゃあ今日はこっちだけ買う!」
こうした小さな経験の積み重ねが、お金の感覚を育てていきます。
完璧なおこづかい帳をつけることよりも、自分のお金で選んで、使って、時には失敗する経験の方がずっと大切だと感じています。
お金の話で、やらなくていいこと
子どもにお金の話をするとき、無理にやらなくていいこともあります。
- ・細かい数字や計算を無理に教えようとする
- ・厳格なルールを早く決めすぎる
- ・「将来困るから」「貧乏になるよ」と不安をあおる
- ・他の家庭と比較して焦る
まずは、お金を身近なものとして感じてもらうことを優先しましょう。
よくある失敗例
「お金は大切だから無駄遣いしちゃダメ!」と繰り返し言うだけでは、子どもは「お金=怖いもの」と感じてしまうことがあります。
それよりも、「これを買うと、あと何回遊べるかな?」「このおもちゃ、本当に欲しい?1週間考えてみよう」といった、考えるきっかけを与える声かけの方が効果的です。
我が家でも、最初はおこづかい帳をつけさせようとしましたが、4歳児には難しすぎました。
無理に続けさせず、「使ったらノートに買ったものの絵を描こうね」と楽しめる形にしたら、親子ともにストレスが減りました。
今日からできる、親の小さな一歩
今日からできることは、とても小さなことで構いません。
具体的なアクション
- レジでの支払いを一緒に体験する 「500円出すね。お釣りはいくらかな?」と声に出してみる
- 選んだ理由を言葉にする 「ママはこっちの牛乳にしたよ。いつもより安いし、量も多いから」
- お金を払う様子を隠さない 現金、カード、スマホ決済など、いろいろな支払い方法を見せる
- 100円で買い物体験 100円玉を持たせて、100円ショップで好きなものを1つ選ばせる
- 欲しいものリストを作る すぐ買わず、「本当に欲しいかな?」と一緒に考える時間を作る
こうした日常の積み重ねが、子どもの中に少しずつお金の感覚を育てていきます。
「遅すぎる」ことはない
「うちの子はもう小学生だけど、何もしてこなかった…」と不安に思う方もいるかもしれません。
安心してください。お金の教育に「遅すぎる」はありません。
小学生からでも、中学生からでも、始めた時が最適なタイミングです。むしろ、年齢が上がれば理解力も高まるので、より本質的な話ができるようになります。
大切なのは、「今から始める」と決めることです。
まとめ|お金の話は日常の中から始めよう
お金の話は、特別なタイミングや準備が必要なものではありません。
日常の中で、親がどう考え、どう使っているかを見せること。それが、子どもへのお金の教育の第一歩になります。
我が家では4歳からおこづかい制度を始めましたが、完璧ではありません。それでも子どもなりに「考えて使う」ことを少しずつ学んでいます。
次の買い物で、1つだけ試してみてください。
「これ、なんで選んだと思う?」と子どもに問いかけるだけでも、小さな学びが始まります。
完璧を目指さなくて大丈夫。少しずつ、できることから始めていきましょう。
